FC2ブログ

高木のまんじゅっ鉦

高木のまんじゅっ鉦

 東大和市の高木に面白い火の見櫓の鉦(かね)がありました。「高木のまんじゅっ鉦」と呼ばれます。火の見櫓の吊り鐘といえば、下のほうが丸くて、上に行くにしたがってつぼまる形が当たり前です。ところが、ここではそうではなくて、図のような丸い鉦(かね)がかかっていたそうです。

高木のまんじゅっ鐘200
 
 長さは10メートル足らずでしたが、根元の方は腕が廻らない位の太い檜の丸太一本でつくられた火の見でした。その一番上に、鉦が吊(つ)ってありました。直径は40センチぐらいでした。『東大和のよもやまばなし』は次のように伝えます。

 「普通の半鐘と違ってジャンジャンとは鳴らずカンー、カンー、と独特の高い音で遠くまで響き渡りました。特徴のある音色は、よほど印象的だったのでしょう。コテーン、コテーンと響いたとか、ビデン、ビデンと鳴ったとか、思い思いに表現されています。

 有名な鉦であったので子供の喧嘩にまで登場し、他の部落の子から、
 「高木のまんじゅっ鉦、コテーン コテン」
 と、からかわれたことも一度や二度ではありませんでした。
 人の思惑はどうあろうと、まんじゆつ鉦は部落を守って働きました。出火と見れば誰でも駈け上って叩きます。近くて大火になりそうならスリバンとか、遠ければ三ツバンとか、今と同様叩き方に決りがありました。

 鉦の音を耳にすると、仕事着のまま部落の人達が傍の消防小屋に集って来て、リュウコシ(竜吐水)やげんば桶などを引出して火事場へ駆けつけました。このまんじゅっ鉦は、元は明楽寺の鉦だったそうです。」(p68~69)

 この話を元に、モニュメントがつくられました。奈良橋川と空堀川の合流点に置かれていましたが、今は工事のため撤去されています。

DSC_4275200.jpg
(クリックで大)

 これが奇抜で、大人には
 「なに、これ、ちっともわからない」
 と不評でしたが、子供たちからは
 「金色のまんじゅう食べたい」
 「火星に向かうロボットマン」
 「雲の中から現れた異星人、お土産をくれるかな・・・」
 と人気でした。

 元は明楽寺の鉦とされますから、伏せ鉦のように使われてたのだと思います。2月9日(土)、高木神社社務所で「つるし雛飾り展」が開かれ、観光ガイドの会が案内することになりました。そのコースを調べていて、かって、子供さん達に話した際の賑やかさを思いだし、早く、元の位置に戻らないかなと、ついつい引き込まれました。
 こんな火の見櫓もあったのだと、紹介します。

 東大和の歴史に「高木のまんじゅっ鉦」を書きました。

  (2019.02.01.記)

コメントの投稿

非公開コメント

高木のまんじゅっ鉦

これは面白い鉦ですね。
鐘ではなく鉦なのですね?
字の違いは知りませんでした。
なぜそのような形の鉦を下げたのでしょうか?
もしかしたら、その特徴的な音で人々が早く気づき、早期消火に役立つからだったのかしら・・・なんて思いました。
金色の鉦で浅草のアサヒビールのオブジェ「金色の雲」を思い出しました。

sage55様

 さすが、昔の人は漢字を上手に使い分けて居ますね。
 うっかりして、私は最初は平気で鐘を使っていました。挿絵を見てはっと気付き打ち直しました。

 明楽寺は高木神社の境内にあり、別当寺でした。村人達との関係はとても深かったことが推察されます。それが、明治の廃仏毀釈で廃寺となり、この鉦も神社に保管されていたそうです。そのような経緯から、仰るとおり一番大事なものに活用したのだと思います。勿論、経済的な背景もあったと思われます。

 金色は目立ち、最初目にした時は場違いとも感じましたが、子ども達の人気のもとで、微笑ましく思えるようになりました。
sidetitleプロフィールsidetitle

野火止用水

Author:野火止用水
 歴史大好き爺です。

sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleLc.ツリーカテゴリーsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR