藤兵衛さんと狼

 村山貯水池が出来る前のことでした。武蔵村山市と東大和市の境にあたる芋窪・西谷ッにある笠松坂でのお話です。

籐兵衛さんの里2

湖底に沈んだ石川
湖底に沈んだ石川の里

 「昔、狭山丘陵の山やまに囲まれた石川の谷では、村人が農業や山仕事に精をだして暮しておりました。部落の西からつきでた丘の上に住吉様が祀られていて、その辺は大きな森になっていましたので、北側の谷は日かげ地になり、村の人はそのあたりのことを「日かげ」と呼んでおりました。

 藤兵衛さんは、うでのよい木こりの親方です。「日かげ」に住んでいましたので、村の人たちからは「日かげの藤兵衛さん」と呼ばれていました。雨が降らなければ、毎朝、笠松坂を通って仕事場に行きます。大きな木の茂った中の坂道は、昼でもうす暗くて淋しいところでした。

笠松坂

石川への道
現在の笠松坂
貯水池の中には石川の里へと下る道が今も残されている

 ある朝、いつものように笠松坂をのぼって行くと、先方に獣の姿が見えたので、一瞬足をとめ、よくよく見ると狼です。大きな口をあいて苦しげに、首を何度も振っています。こちらを見て逃げるでもなく、何か頼みたいようす。不思議に思った藤兵衛さんが、こわごわ近よってみると、のどに捨場の肉を食べて骨が刺さって苦しんでいるようです。藤兵衛さんはこわかったけれど、痛かろうと思い、

 「取ってやるから、よく見せてくれ。おれに食いつくではないぞ。」

 というと、狼はこっくりしました。思いきって狼の口に手を入れて、つかえていた骨を取ってやると、うれしそうに首を一つさげて木の間に入って行ったそうです。

 その日の夕方、藤兵衛さんが笠松坂まで戻ってきますと、今朝の狼がでてきて、後について家まで送ってくれました。翌朝仕度をして家を出ると、狼が待っていてついてきます。こうして何日か狼が朝晩送り迎えをしてくれました。狼はおとなしくついてくるのですが、藤兵衛さんは気味が悪くてしようがありません。

 「狼や、そんな姿でついてくると困る。もう明日からはこないでくれよな。」

 とさとすように話してやると、翌日からは姿を見せなくなりました。

 藤兵衛さんは、狼が御嶽神社のお使いで、大口真神(おおぐちまがみ)といわれていることを思い、小さなお宮を造り、自分を守ってくれた狼を家の常口(じょうぐち)へお祭りし、朝晩おがんでおりました。

 大正の初期に、石川の谷が東京市の水道用水池となることにきまり、藤兵衛さんの子孫は芋窪の原へ引越すことになりました。狼を祀ったお宮も、一しょに原組の住吉様の境内に移されました。そして天王様のお社(やしろ)の隣に祀られて、今も人びとのお参りをうけています。」(東大和のよもやまばなし163~163)

住吉神社

 右住吉神社、左側がオオカミをまつったお宮。
 道路拡張のため残されるかどうか!!?
 歴史的には様々な背景が考えられます。大好きな伝承です。
 長くなるので次に続けます。
 (2014.11.28.記)

11月22日の散歩

 「11月22日、我が家では何も起こらないのでしょうか・・・!!」
 「・・・」

 「誰かさんには全く効き目無し・・・。今日はいい夫婦の日だってのに・・・」
 「一日平均3時間も話してりゃ、おつりが来るってもんだ」

 「それじゃ今夜はお茶漬け!」
 「うえー、紅葉がいっぱい。玉川上水を回って、帰りに買い物するか」

 西武拝島線・玉川上水駅南口に出て、いつもの散歩道

1122玉川上水

 二日前の雨で、落ち葉もしっとり
 「素敵ね、これで、お茶漬け解消ね・・・」
 ・・それは、それはで、一安心・・
 
 人恋しい時間なのか、連れ合いに子犬が寄ってきます。

 「なんて人なつっこいんでしょう・・・」
 「有り難うございます。犬がお好きなんですね。よくわかるんです」
 「うちは50年も一緒にいて、ちっともわかんないって、どうしたらいいですか」
 「・・・」 

1122欅


 帰途の東大和南公園ではケヤキが見事。

 「やっぱり来てよかった」
 ・・つまみが一品増えるかな・・

  (2014.11.22.記)



東大和市立狭山公民館祭りと鎌倉彫

 2014年11月15(土)、16日(日)にわたって東大和市立狭山公民館で利用者による公民館祭りが行われました。

狭山公民館祭り

狭山公民館祭り2

 我が市民ネットも参加、仲間づくりを進めました。
 早速、上北台公民館祭りの際に関心を寄せた方が早くもブログを作り4作がリンクされました。
 皆さん動画への関心が深く、タジタジでした。

市民ネットコーナー

 熱心な質問に応じているとき、知り合いが通りかかりました。
 「私の腕前、見てください・・・。」との誘いです。
 階段を上がると鎌倉彫の会。

鎌倉彫の会

会の皆さん


 部屋に入ると、あれ! 先生は連れ合いの旧知(子供の同級生のお母さん)。
 息子が幼稚園に行くのをいやがって「引っぱがして・・・」
 とつもる昔話をしながら作品に向かう

鎌倉彫1
(クリックで大)

 中央に先生の半世紀余の精進の結晶が並び、左前に知り合いの手鏡
そして先生の作品を囲むように、また、壁面にそれぞれの仲間の労作が連なる
「全部紹介するために、鎌倉彫の会のブログを作りましょうよ」
鎌倉彫2
鎌倉彫6

鎌倉彫3

鎌倉彫4

鎌倉彫5


 「是非、ブログを作って、活動の姿や、作品を多くの方々に見ていただきませんか!!」
 「東大和 市民ネット 大歓迎です!!」
 とお誘いする。

 近くのうちにブログがアップされることを祈ります。
 (2014.11.16.記)

吉岡堅二展

 日本画家・吉岡堅二氏は晩年を東大和市で過ごされました。
 今回、トルコ・カッパドキアを訪れた際のスケッチや取材をもとに制作された作品が展示されます。

 東大和市郷土博物館、吉岡堅二展 ―旅の記憶―トルコを行く 
 11月22日(土)~12月23日(祝)
 午前9時~午後5時
 1階企画展示室
 観覧料無料

吉岡堅二展ポスター1
(クリックで大)

 なお、11月24日(月・振替休日)午後2時~3時30分
 滝沢具幸氏(武蔵野美術大学名誉教授 日本画家)の特別講演が行われます。
 場所 東大和市立郷土博物館
 申し込み不要、入場無料です。

 併せて、11月22日(土)に限り、吉岡画伯のご自宅(東大和市「郷土美術園)が特別公開されます。
 生前の画室や作品の一部を親しく拝見することが出来ます。

郷土美術園特別公開1
(クリックで大)

(2014.11.14.記)

中世か古代か?

 歴史って難しいです。
 もう13年も前のことです。2001年7月15日、東大和市内で最初の中世遺跡かと胸をとどろかせる発掘がありました。すっ飛んでいって撮したのが下の画像です。
 画面左端の斜めに削ったところが、中世の勢力者、ことによったら豪族が宅地開発をした跡かも知れないと推定されました。
 発掘に携わった若者も力が入りました。「段切り遺構」と呼ばれるこの種の遺跡、東大和市廻田地域の最初の開発者の居住跡を掘り出す可能性を感じたからです。「廻田谷ッ遺跡」と命名されました。

廻田谷ッ遺跡

狭山丘陵の斜面を削って平地とし、
そこここの穴は柱跡かと思われました。

「ちょっと狭すぎない・・・?」
「柱跡とすれば乱雑で・・・?」
との声も聞こえました。

廻田谷ッ遺跡土器

 やがて、土器が掘り出されました。
 「これで、時代鑑定の材料がそろった」
とドキドキでした。
   ひとかけら、ひとかけら、慎重に分析されました。何週か後に
  「10世紀半ばから後半にかけての須恵器」
  「ヒエー」
  誰からも、ため息が漏れました。平安時代のものとの報告です。
  この遺跡全体の内容は、まだ、把握されていません。周辺には、さらに遺跡が眠っている可能性が推測されます。なお、現在まで、東大和市域内では中世の住居跡遺跡は見つかっていません。
  でも、中に、美濃でつくられたと推定される土器がありました。この時代に、狭山丘陵と美濃と交流があったことが夢を膨らめます。
廻田谷ッ遺跡位置図
 (2014.11.11.記)
 

どこまで早くなる?

 ネット仲間の高速のモバイルルーター
 ネットも、画像も、あっという間に処理します。
 我が物は、トロトロとまだるっこい。
 
 年齢相応で、いいではないかと慰めていた時
 プロバイダーから、『WiMAX 2+(NAD11)』
 の案内が届いていたことを思い出しました。

 早速申し込んで、5日、現物を手にしました。

WiMAX 2+
右がWiMAX 2+

 「WiMAX 2+は最大110Mbps の通信速度を実現。
 2014年度中には、倍の最大220Mbpsに、
 そして、将来的には 1Gbpsまで高速化を予定しています。」
 とのふれこみです。

 半日がかりで、設定、サクサク、快適です。
 得意になっていると、連れ合いが
 「お地蔵さん、そんなに、次から次へと急いだんじゃ、失礼じゃない・・・」

 我がiPadは、覚えていられない年号やいわれをパッと出してもらい
 そのお姿を拝見するためのもの。
 しかも、大地に立つはずのお地蔵さんはどこかのデータベースの中

 スピードと手っ取り早さはいいけど、肝心のものは・・・?
 冷や汗をかいています。(2014.11.06.記)
 
sidetitleプロフィールsidetitle

野火止用水

Author:野火止用水
 歴史大好き爺です。

sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleLc.ツリーカテゴリーsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR